電気・あかり / 台風15号
台風15号の長期停電。国の検証レポートでわかった、停電の長さと4つの課題
台風15号では、停電がほぼ直るまでに、約280時間かかりました。国の検証レポートから、数字と、見つかった4つの課題を図にしました。
先に答え
- 停電は、最大で934,900戸(2019年9月9日7時50分)
- 停電が、ピークの99%ほど直るまで、約280時間かかった
- 復旧の見通しの発表は遅く、そのあとも何度も変わった
内閣府の「令和元年台風第15号・第19号をはじめとした一連の災害に係る検証レポート(最終とりまとめ)」(2020年3月)にもとづいています。
どれくらい続いたのか
台風15号は、2019年9月9日の5時前に、強い勢力で千葉市付近に上陸しました。千葉市では、最大瞬間風速57.5メートルを観測しています。停電の最大は、台風15号による停電全体の数字で、千葉県だけの数字ではありません。断水は、合計で約14.0万戸でした。
台風19号と比べると
レポートは、台風15号では、復旧作業に時間がかかって、通電に遅れが出たとしています。約280時間は、日にちにすると、11日あまりです。
国が整理した、4つの課題
被害の把握では、見回りの人手が足りず、ドローンの活用も遅れました。復旧の見通しについては、東京電力からの発表が遅く、そのあとも、何度も変更されたとされています。
「隠れ停電」とは
東京電力の停電情報システムは、高圧線の復旧作業が終わると、低圧線や、家への引込線が傷んで停電が続いていても、「停電は解消」と表示する仕様でした。(国の検証レポート)このため、まだ停電している家が、わかりにくくなりました。
スマートメーターを使って、こうした停電を調べられたのは、台風が通ってから2週間後だったとされています。
家庭の備えにつなげると
※ここは、レポートそのものではなく、ゆかりの整理です。レポートは、国や電力会社の課題をまとめたもので、家庭の備えの数字は書かれていません。
- 復旧の見通しは、何度も変わりました。いつ直るかを当てにして、備えを決めるのは、むずかしそうです
- 国は、水と食料を「最低3日間、できれば1週間分」そなえるよう呼びかけています。はじめの一歩に、図にしています
- 停電が直るときの火事を防ぐ手順は、停電が直るとき。4つの手順をご覧ください
このページで扱っていないこと
レポートは、約200ページあります。ここでは、停電に関する部分のうち、数字と、4つの課題だけを書きました。通信障害、自治体の初動対応、台風19号の被害は、ここでは扱いません。くわしくは、原文をご覧ください。
くわしくは、正式な資料へ
国や自治体の資料を、ご自身でも確かめてください。